毎年6~9月は就職支援業務の繁忙期高校生の就職を支援する担任や就職指導担当の先生方は、6月から9月にかけて生徒のために多くの業務を行っています。6月になると、企業の訪問が始まり、先生と企業の間でミスマッチを防ぐための欲しい人材の擦り合わせ等が行われます。そして、7月1日から始まる求人票の一斉公開を皮切りに、来訪による「紙」の求人票の持ち込みと郵送が同時に行われ、多い所だと2,000枚以上の大量の紙の束を整理する必要があるのです。先生が行う求人票整理業務について特に求人票の整理は、企業見学希望の提出締切である7月中旬までの約10日間で、生徒に希望先を絞込んでもらう必要があるため、各校の先生たちは、生徒が求人票を閲覧しやすいように・一部の情報を抜粋した「求人一覧表」・業種やエリア毎に仕分けした「求人票ファイル」を一枚ずつ見ながらエクセルなどに「手作業」で整理していきます。この作業には30時間〜40時間かかる場合もあり、先生方にとって毎年大きな負担となっています。企業見学希望先が集まると、次の仕事は企業との日程調整です。場合によっては一件ずつ電話する必要があるので、それだけで1日を使ってしまう場合もあります。その他の就職支援業務その後は本選考に向けて、面接の対策や履歴書の添削などを行い、㋈の選考活動に向けて生徒を企業へ送り出す準備をします。この求人票の管理と就職エージェントさながらの業務を、普段の授業や部活動の指導と並行して行っているのが、毎年6月~9月の動きとなっています。また、先生はハローワークの業務を一部分担されている(職業安定法 第27条)ため、各管轄のハローワークや省庁に生徒たちの就職活動の状況を定期的にレポートしたり、集計をして学校のホームページへ掲載する情報の整理などを行う必要もあります。しかしそれらはまだ、「紙」をベースに設計された業務のため、一般企業のようにデジタル化されていなのが現実なのです。そのため、私達は「紙」ベースの求人票を「デジタル」に管理できるような環境を学校に提供していくことで、まずは先生の業務負荷を軽減し、労働環境を整えていきながら、高校の就職指導の仕組みの改善に取り組んでいきます。